徒然なるままにニューヨーク生活日記

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zoom RSS 公共政策を目指す方へエールを送ります!

<<   作成日時 : 2007/10/26 13:22   >>

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今日は余りニューヨークニューヨークというトピックでは無いかもしれませんが、一応国連や世界的NPOが林立するニューヨークってことでご勘弁を。

私が公共政策の道に進もうと考えたのは2002年頃です。新横浜の駅前のエキシビジョンで、世界銀行の広告を見ました。確か2002年当時の統計で、10億の人々が飲み水すらなく、水を汲むだけの為に一日15キロ近い距離を往復する女性の姿や餓死寸前の子供たちの痛ましい子供の姿が投影されていました。教育受けられんどころか水もないんかい!みたいな。正直涙がポロリと頬を伝うのが感じられました。泣けましたねー。当時は外資系のコンサルティングファームでマネージャをしていて、我武者羅にマージン獲得のための提案とプロジェクト実行の残業に走り、社内での名がとおり始めていた、所謂ファーストトラックのTierに成長していました。仕事が終われば飲みに行く。見たいな生活が中心であった20代中盤をもとおり越し、仕事だけに生きるなんていうスタイルにあまり興味が無くなった時期でもあります。

皆さんの中にも必ずそういう方がいると思います。年収はそれなり、会社でもそれなりに認められていて、それでもこれでいいのかなぁって感じ始める年頃。いったん抜けても、同じ業界なら間違いなく戻る自信がでるのも、或いは業界に見切りをつけて次の転職を考えるのもこの頃だと思います。惰性ではなく、鞭を打って拍車を自分に入れることができるのも独身時代の最後の時期でもあります。

そこで自分に問いかけました。「やれるか?もう一度何か胸を熱くできる目標を試してみないか?」と。時を同じくして、親父が内閣府、天皇陛下より公共の部門で叙勲賞を拝命し、「ああ、自分は何か大切なものを忘れていたな。」と。その時点で決心しました。「私も自分の子供や、自分が生きているということを誇りにできる足跡を残したい。」と。そこから先は鬼のような毎日でした。そんなに暇な訳ではなかったので、プロジェクトを3つ掛け持った時期もあり、時には霞ヶ関のクライアント先から程近い赤坂見附のエクセル東急にあるロイホに、就業終了後の午後9時頃にタクシーで移動し、コーヒーと夕食をオーダーして、深夜12時頃まで大学院留学準備の勉強をする生活(懐かしいなぁ、あのロイホ。今の嫁さんに思い出話しながら東京よった際に見せたいな。もう2度とあんな過酷なことはできないと思うし。)

結構孤独との戦いでした。朝も霞ヶ関のスタバで早朝出勤し、8時半くらいまで勉強です。あの頃から、狼とか侍。といわれるようになっていました。一体何時間寝てるんですか?と部下に聞かれた時、「4、5時間。」と普通に答えていました。これうそみたいですが本当の話です。

正直仕事しながら大学院申請は厳しいです。そろえなきゃいけないものが多すぎ。学士時代の成績表、エッセイ、TOEFL、GRE、Letter of Recommendationとアプリケーション。これが通常の大学院の要求文書で、これを出さないと始まりませんから、もうこれはやるしかない。なんていうのか、予備校とか大学受験時も使ったことがなく、大学院も同様。孤独でしたが、自分と戦うしかありません。辛いときはいつもこう思いました。「大きく変えられる世の中の何かが、または誰かが私を待っている。」と。これは自己陶酔にも近い目標を置かない限り、モチベーションできません。変なやつと思われていたかも知れませんが、世界を変えてきた偉人たちは、皆、周囲からの罵声や失敗を恐れていませんでした。また、偉人は皆、己と闘っていました。そこに相対基準は無い訳で、自分がやれるというところを絶対基準のよりどころとして置けたから、失敗を恐れなかった訳です。(失敗が相対基準の中に入った瞬間”マイナス判断”材料になりますが、自分だけが確固たる基準を持っている場合、それは単なるパスできなかった場合の通過点に過ぎないからです。)「他人がしているからやってみたい。」とか、「あの人が昇進するなら不公平だ。」とかは、正直悲しい判断基準です。私の原点はインターハイにでた高校時代にあります。自分が全て。負ければ自分。勝てば自分。スポーツって分かりやすい。ポリティクスや他人への抗弁は通用しない高校時代の一匹狼期を通過したからこそ、今があると思っています。

だからいつも部下にこう言っていました。
「仕事が終わったら早く帰りなよ。同僚や私がいるから残るってのはなしね。ぼくはメリハリが利いている方が分かりやすくっていいし、生産性低く残るくらいなら、自分に投資できるような時間や勉強、家族がいるならなおさらプライベートを大切にして頂戴。」と。日本人は相対評価が大好きな人種です。(これはもうはっきりいいましょう。)会社にいれば、周囲の昇進を気にし、プライベートでの志すら持たない、会社がすべてな方が極めて多かった。私は若い人たちにそんな志で一生を終わって欲しくないという気持ちが強かったので、いつもその点だけは強調し続けていました。その甲斐あってか、私が辞めた時期と前後して、信頼していた2名の部下が退職して違う道を進みました。今は違う業界で活躍していますが、今でも一生の親友です。またある一人は開発政策を志し、現在同じコロンビア大学に在学中の方もいます。

皆なにも、水平相対評価でNo1とかならなくていい訳です。自分だけのとがったものを持てるかというのが非常に重要になってきています。特に今の日本の若い世代の価値観にはそれが重要です。(こんな偉そうなこと言っていますが、私も若い部類にきっちり入っているはずなんですけどね。)

公共政策は、その腰を上げる基準がROIに無い訳で、ここが最大の魅力であり、生涯をかけても良いと思うわけです。但し以前にも言いましたが偽善者は嫌いです。世の中には公共政策分野で働きながらも、社会的常識や経験が低く(ビジネス経験が無い場合も多いです)、コスト意識のない人道支援を声高に叫ぶ方々も残念ながらいるでしょう。また、そういう方に限って、身近な周囲の方々を大切にしていない面も多く見てきました。これが現実であり、世の中です。今後公共政策の道に進まれる方々は、そうした状況に直面し、悩み、失望することもあるかもしれません。しかしながら、きっちりと実績を積み上げながら正しいことを実行されている方も多くいる訳で、私自身、そうした方々に強い影響を受け、今日に至る訳です。自分が何かを実行する時、まず自分を問うことです。「これは誰かの為に本当に役立つのか?誰かが喜ぶ顔が思い浮かべられるか?」もし答えに疑問がある場合、それはやめるべきでしょう。コンサルティングファームで働いていた自分は、こうした問に答えられないことが多くありました。「マージンが低いから、この案件は許可できない。」と上から言われたものの、自分としては「確実にお客さんの喜ぶ顔が見られる自信があるのに。」と思うことも正直ありましたし、逆に「これは政治的にマネジメントが気に入っているからやるべき」と上から言われたものの、「これって本当にいいことなんでしょうか?」って本当に悩んだこともあります。Business as usualでは良くても、私はこれだけはPublicPolicyではあってはならないと信じています。

今の日本の政策の在り方は、一部この問いに答えるという意味で、所得配分政策の部分について、間違いがある気がしています。これは複雑すぎて全て語れませんが、今日本でワーキングプアーをはじめとする、政策の歪が出始めていることは、明らかな事実で、アメリカにいる私の目から見ても、日本という国が苦しみ始めている悲鳴が聞こえてくる気がしてなりません。正しい行政、是正政策の打ち手が必要と本当に感じていますがそれがどうあるべきかは莫大な要素が複雑に積み重なっている結果であって、本当に難しい訳ですが。

さて、話を元に戻して。
以下は、とりあえずビジネスしか知らなかった私が、新横浜の世銀の広告を見た後思わず勢いで買って読んでみた本です。今思えば公共政策の本というより、海外大学院の案内本ですが、政策自体は大学院できちんと学べばいい訳で、まずはこの道に進んでみようかなという方には良い大学院の案内書になると思います。公共政策の道へ進まれる方々へ、志を高く、頑張って下さい。このブログで会ったのも何かの縁。

影ながらエールを送りたいと思います。

国際政策・行政学〈アメリカ〉―国際問題・開発政策・公共政策のプロフェッショナルを目指す (大学院留学専攻ガイド)
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